祖母

1月3日は愛する祖母の誕生日。

とはいえすっかり忘れてて、

最近のやつれた髭面の僕をみてもらおうと、
母と姉に写メールを送ったら電話がかかってきて、

「今日は祖母さんの誕生日だよ!」と。

そこで気づいた。

もう81歳になったらしい。
去年は大変だったね。


昨年、祖母は病気で片足を失くした。

「もう歳だから、片足なんかなくたって平気よ。むしろ痛みがなくなって楽になったわ。」

と明るく振舞っていた。
僕には両足があるので、祖母の本当のところの気持ちは分からない。


祖母に対して「すごいなーこの人。」と思うのは、
自分が片足を失くして大変なのに、
常に僕の健康を気遣ってくれるところだ。

「元気?」

「しっかり食べてる?」

「寒いから風邪に気をつけてね。」

「健康が一番だよ。」

そんな祖母からの暖かい言葉を受けて、僕はいつもこう答える。

「それはこっちのセリフだよ。祖母さん、あなたは自分の心配をしなさい。」


祖母のように、人に何かを与える人間になりたいと思う。
(論文に追われて祖母の誕生日を忘れてる時点で、まだまだ甘ちゃんだよね。)

誕生日おめでとう、祖母ちゃん。
長生きしてね。