周りの人たち

東京に戻ってまいりました。

今回の帰省は、何だかあっという間に過ぎてしまった感じがしております。
何でかなと考えたら、毎日予定が詰まっていたからだという結論にいたりました。

つまり充実していたということです。

ノークーとリバー君。
この二人は地元にいる数少ない友人の二人です。

いつ会っても話題に尽きない友人です。

旧友というのは、過去の話に花を咲かせるというパターンが多いのですが、
この二人に限っては現在と未来がある。

現在進行形の二人なのです。
得がたい友人とは枯れることなくいつまで経っても瑞々しいものだと思っています。

この二人はまさにそれにあてはまる友人です。


リバー君は7年ぶりに彼女が出来ました。
その彼女を含めた3人でお酒を酌み交わしました。

とても素敵な彼女だった。
長谷川潤をもう少しまろやかにした感じの容姿と、
少し聴き取りにくい小さな声で、
しかし誠実に思ったことを話そうとする姿勢に非常に好感を持ちました。

この二人なら幸せになれるなと直感しました。

ちなみに彼女にとってリバー君が初めての彼氏のようです。
初めての人がリバー君のような素敵な男性で素晴らしいなと思いました。


ノークーとは昔からよく遊んでいた広場でキャッチボールをしました。
打者もいないのに敬遠のサインを出すお茶目な男です。

キャッチボールで汗を流した後は近くの飲み屋でお酒を飲みました。
僕が彼女と別れたこと、彼が付き合っている女性のこと、
色々な話をしました。

mixiのアプリでドラゴンハンターズというのがあるのですが、
二人で半年ほどずっと継続してやっています。

昔から何をやるにも一緒で、
それは図らずもライバル関係へと構図を変えていったのですが、
今でも競い合ってゲームをしています。

そのゲームの話にも花が咲きました。

飲み屋からの帰り道、僕は家まで歩きました。
ノークーと毎日のように遊んでいた昔を思い出しながら歩きました。

住む場所は離れてしまったけど、
二人の関係はそんなに変わっていません。

今でもふざけあって、馬鹿して、笑いあって、
何も変わっていません。

その事を僕は密かに誇りに思っています。


友人は僕の宝物です。
いつまでも大切にしたいと思っております。


家族ともたくさんの時間を過ごしました。

母と二人で電車に乗って静岡市に行きました。
口が悪いときもあるけど、かわいい母です。

母をかわいいと思えるようになったのはここ最近のことです。
それだけ大人になったのかなと思っております。

母の愛は深いとはよく言いますが、
うちの母はその点で他のどの母よりも深いのではと思います。

すべての行動が愛情から生まれている。
僕は遠く離れて暮らしているけど、母のことを思うと少し胸が苦しくなります。

母は僕が彼女と別れたことを自分のことのように悲しんでいました。
僕は冷やかされるかなと予想していたので意外な反応です。

母のガックリした姿を見て、僕は悲しくなりました。
母は彼女のことが大好きだったのです。

しかし、もうどうしようもないのです。
心の中で母に謝りました。たくさん謝りました。

母の悲しい顔を見ることほど辛いものはありません。


父は相変わらず変わり者でした。
でも二人でWii Sportsをやったり、多くの時間を共有しました。

交わす言葉は少ないけど、
父の悲しみを僕は肌で感じております。

それは僕が男だからなのでしょうが、
父を僕なりのやり方で助けていきたいと思いました。


姉はとても優しかったです。
素敵な姉だなと改めて確認しました。

もう少し男運があれば良いのにとは思いますが、
それは周りが言うことではありません。

姉の中で満足できる相手と知り合えることを祈るばかりです。


祖母は少し痩せていましたが、
とても元気でかわいらしかったです。

片足しかありませんが、
母を始めとして周りの助けで元気に暮らしております。

周りに対して申し訳なさそうな顔をしないでほしいと思っています。
家族として皆、無償の愛を注いでいるだけなのです。

そしてそれ以上の愛を周りに注いでいる祖母は立派だなと思います。
天津甘栗を留まることなく口に運ぶ姿はかわいらしかったです。


そんなこんなで今回の帰省で思ったことは、
僕の周りには素敵な人がたくさんいるということです。

周りを信頼すれば、僕は自分を表現できる。
この考えにいたったことは他ならぬ周りの人たちのおかげです。


これからも人生を歩んでいけそうです。