亀は袋小路の中で何を思う
また新しい週が始まる。
論文は遅々として進まず、
言い換えれば、
少しずつだけど進んでいる。
一人の人間について論じることがこんなに難しいものかと、
絶望感にも似たやるせなさを感じている。
もう何年もひとつの物事に対しているけど、
一向に自分の満足するものが書けない。
書けない、書けない、書けない、
と言っておきながら、
ずっと執着しているということは、
書きたいのだろう。
書きたい、書きたい、書きたい、
書くためにどうすれば良いのか、どうすれば良いのか、
どうしたいのだろうか、どうしたいのだろうか、
何が書けるのか、何が書けるのか、
何を書きたいのだろうか、何を、
書けない、書けない、
書きたい。
袋小路の中で何とか進む道を見つけていきたい。
フィリップ・マーロウのようにタフに生きたい。
でもマーロウのようには生きられない。
だから自分なりに進んでいこうと思う。
亀の歩みでも良いから少しずつ前進したい。