恐怖

今日読んだ漫画。


望月峯太郎ドラゴンヘッド


この漫画を読んで考えたのは「恐怖とは何か」ということ。
漫画の中では「恐怖とは人間の心が作り出すもの」として描かれている。

そうなんだろうな、と思う。

僕の中の恐怖。
目先のことで言えば、教授に対する恐怖。
専門的な人たちを前にした恐怖。

自分の駄目な部分を見せられない。
彼らにとって完璧な自分で居たいから。

でももうそれは叶わない。
というか完璧な自分って何だって話よ。

確かに今までは優秀な人物で通ってきた。
何をやっても人並み以上に出来たし、
勉強も運動も人より優れていた。

だからこそ今自分が置かれている苦しい状況に我慢できない。
今までが良かったからなおさら我慢できない。

プライドなのだろう。
過去の自分に対するプライドが今の歩みを止めている。

駄目な自分に慣れていない。
駄目な自分を他人にさらすのが恐い。

完璧な自分で居たい。
でもそれは叶わない。
僕は堕ちるとこまで堕ちた。

過去の自分を振り払いたい。
今の自分をさらすことに対する恐怖に打ち勝ちたい。

裸になる勇気がほしい。

じゃあどうすれば良いのか。

教授に会いに行けば良い。

もしかしたら怒っているかもしれない。
もう失望しているかもしれない。
愛想を尽かしているかもしれない。

それが恐い。
恐くて足が進まない。

でも会いにいかなければいけない。
心の中で恐怖を勝手に作ってはいけない。

彼だって人間だ。
思うことだってたくさんあるだろう。
僕みたいに出来の悪い生徒を抱えていたらなおさらだ。

信念を持って会いに行こう。
僕は論文を書きたい、という強い信念を。

それだけははっきりしている。
「僕は論文を書きたい。」

進もう。
とにかく進もう。

僕は論文を書くんだ。
それが僕の中の恐怖を唯一和らげてくれるものだから。

逃げては駄目だ。

進もう。
会いに行こう。