高田馬場・神田川・早稲田散歩

日曜日。
高田馬場周辺を散歩した。

まず喫茶店に行った。
その喫茶店には本が置いてあった。

僕の注目を特にひいた本が3点あった。

武満徹の本
瀧口修造の本
ロラン・バルトの本

この3点である。

武満徹瀧口修造、ロラン・バルト。
この3人は僕の人生を変えた3人である。
今の僕の思想(と呼べるほどのものではないが)が形成される過程において、
この3人ほど重要な人物はいない。

そんな3人の本が置いてある喫茶店
マスターに話しかけてみた。


「武満とか瀧口、バルトの本が置いてあるのですが好きなのですか?」

「あぁ。前から持ってた本なんだよ。」

「・・・。あぁ、そうなんですね。良いですよね。」

「・・・。」


何だこれ!
全然話膨らまないじゃないか!!
俺アドリブ弱いッ!!


まぁ、良いやと喫茶店を後にして神田川沿いを歩く。
大きな鯉がいた。
亀が日向ぼっこしていた。
神田川の水は意外と透き通っていた。

川沿いにある芭蕉庵に入ってみた。
何とも風流な庭園があった。



この石碑には有名すぎる一句「古池や 蛙飛び込む 水の音」が彫られていた。
(今日の強い日光では上手く写せなかった。)


庭園は奥深く続いていた。
階段をのぼって行くと妙な形をした木に出会った。



牛の乳、あるいは鍾乳洞。
なぜこんな形に育ったのか。
(この木の所有者は講談社だった。なぜ。)


芭蕉庵を出て、椿山荘の庭園を歩いた。
ここも素敵な庭園だった。

今の季節は蛍が出るみたい。
今度はぜひ夜に来たいね。


椿山荘を出て少し歩くと、「カキーンッ」という愛しい音が聞こえた。
何とバッティングセンターがあったのだ。

1000円で4回券を購入。
友人と2回ずつわけてバッティングに勤しんだ。

ABCランクで言えば、Aランクのバッティングセンターだった。

・人が少ない
・広々としている
・コストパフォーマンスがよい

すべてにおいて及第点を与えてよいだろう。(何を偉そうに)


バッティングセンターを出て早稲田大学に向かった。
校内をぶらぶら散歩した。

激しいなと思った。
そして、僕の大学はそれに比べておとなしいなと思った。

それが早稲田のよさなのだろう。


早稲田大学を出て休憩のために喫茶店に入った。

ベイクドチーズケーキとホットを注文した。
チーズケーキは絶品だった。

早稲田大学の周りには渋めの喫茶店や、
安くてボリュームのある飯を出してくれそうなレストランがたくさんあった。

これぞ学生街、うらやましいな、と思った。

茶店を出て高田馬場駅まで戻った。
その道すがら、友人と少し踏み込んだ話をした。

皆色んなものを抱えながら生きてるんだな。

共有するものが増えたのは、
関係が深まった証拠だ。

一日中付き合ってくれた友人に感謝。
そして白い肌を焼いてくれた太陽に感謝。(ヒリヒリします)